一月七日。









病院嫌いのばあちゃんが入院しました。
御歳九十歳。風邪をこじらせてしまいました。
無宗教の日本と言えども、科学という名のよりどころ、
その存在感はいまや圧倒的です。
かく言う私も毎日その恩恵を大いに享受しながらも
病院とお薬は大の苦手なのでばあちゃんの気持ちがよくわかります。
目に見える恩恵が大きくなればなるほどに
身体の神秘や、見えないものへの敬愛も増していく。
曖昧さを曖昧さのまま抱きしめるあたたかさ。
ばあちゃんが今夜よく眠れますように。






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